しかし、どれも国家資格ではなく、民間の資格ばかりである。学会や団体の認定資格を除き、心理学に関する講義を受けていないと資格を取れないものは
- 臨床心理士
- 学校心理士
- 臨床発達心理士
- ガイダンスカウンセラー
- 産業カウンセラー
- 認定心理士
この中で、臨床心理士は知名度が高く、スクールカウンセラーや病院でのカウンセリングなど多くの心理学を活かせる現場で働いていけます。
この次に有名だと思うのは産業カウンセラーだと思います。
仕事内容としては、主に企業や組織で働いている人に対してのメンタルケアをしていくことで、臨床心理士とは働く場所がちょっと異なる分、仕事の取り合いになることが少ないと思います。
他の資格では、まず、認定心理士は傘下の心理系学会が学位とは無関係に心理士資格を乱立させたために設けた心理士資格であり、心理学を大学で専攻し、授業を履修したという証になるだけで、心理系の職種に就くための資格ではありません。
また、学校心理士もスクールカウンセラーのことではなく、立ち位置は準スクールカウンセラーということになります。実際のスクールカウンセラーは臨床心理士が行います。
臨床発達心理士は臨床心理士とほとんど同じような現場で働くようですが、名前通り、発達に関する臨床の仕事がメインで、ライフステージに沿って託児所や養護学校、老人ホームなどがあるそうです。しかし、臨床発達心理士認定運営機構のホームページが2009年からしか始まっていないので、あまり耳にしない資格ではあります。
ガイダンスカウンセラーは、初等教育から高等教育まで、簡単に言うと小学校から大学までの生徒たちのメンタル面をケアするリーダー的な役割を果たすための資格だそうです。
上で挙げた資格の中で、産業カウンセラーは少し性質は異なりますが、殆どが臨床心理士の資格を持っていることが前提になっているか、臨床心理と仕事がかぶっているものが多いです。
また、大学で心理学を専攻していなくても取れる資格も数多く存在し、下手に資格だけ増えて資格があってもそれが仕事に直結していないものも多くあり、資格としての価値が低くなっているように思います。
しかし、裏を返せば、大学で長い間勉強することはできないが、大学卒業後に心理学を勉強したい感じ、勉強をして資格をとりたいという人が多いということかもしれません。
この仮定が正しければ、心理学に興味はたくさんいるが、独学で勉強する機会しかないという人は一定数いると思う。
それなら、心理学を勉強したいという人に対してセミナーなどで臨床心理士が講演を行い、そこから参加費をいただいて収入源にしていく人がいてもよいと思います。
例えば、一回1000円で2時間のストレスケアに関するセミナーを100人の主婦に対して行えると単純に売り上げが100000円で時給換算で50000円になるので、年収400万~500万くらいが多い臨床心理士にはかなり破格の給料になると思います。(あくまで1例ですが…)
講演を行う対象が臨床心理士や学校の先生など、専門的な人だけでなく、もっと一般に思春期の子どもを持つ親や老人介護をしなければならない子どもとかに簡単なセミナーとかがあればいいのかもしれないと思います。
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